長谷園 鍋小物 小レンゲ(皿付)白釉
今日の植物は、ホシダといいます。未登場の属はヒメシダ科に移ってきました。
ホシダは、ヒメシダ科 Cyclosorus属(ホシダ属)に分類される植物で、The Plant Listでは172の種名が挙げてありましたので、かなり大きな属ということになりそうです。
ウイキペディアのこの属に関する情報によりますと、Cyclosorus 属を非常に大きな(ヒメシダ)属に取り込む見解や、Cyclosorus 属の方に他の属を取り込む見解などがあって、はっきりとしていないようです。
切手では種名はCyclosorus opulentusとされています。The Plant Listではこの種名が確認された種とされていますが、日本のYListでは、(サキミノホシダ)が標準で、Cyclosorus opulentusはその同義とされています。
またThe Plant ListではCyclosorus opulentusの同義としてNephrodium opulentumという別の属名も出てきて、こんがらがりそうですが、いずれにしてもまだ様々な見方がされているということでしょう。
もう一つ興味を持ったのは、その種名がCyclosorus opulentus (Kaulf.) Nakaikeとされていて、Nakaikeという日本人と思われる名前が登場していることです。これは、この植物がNakaike氏によってCyclosorus opulentus属に移されたということを示しているということを表すものだとされています。
このNakaike氏についてネットで調べてみましたら、中池敏之氏のことだろうということがわかりました。
ほかの情報では、1990年度 から 1993年度に 国立科学博物館の植物研究部 主任研究官をされていた方のようです。命名者に日本人のお名前が出てくると嬉しいものです。
写真です。
サキミノホシダ Cyclosorus opulentus

切手です。
サキミノホシダ Cyclosorus opulentus

2015年 セントビンセント・グレナディーン ユニオン島発行(シダ)
(お知らせです)
ミツマタを描いた切手が日本から発行されましたので、追加しました。これまでミツマタを描いた切手を見たことがありませんので、ひょっとしたら世界で最初のミツマタを描いた切手なのかもしれません。
日本の植物切手はありふれた植物ばっかり取り上げている、とブツブツ言っておりましたが、今回はよかったなあ・・です。
ホシダは、ヒメシダ科 Cyclosorus属(ホシダ属)に分類される植物で、The Plant Listでは172の種名が挙げてありましたので、かなり大きな属ということになりそうです。
ウイキペディアのこの属に関する情報によりますと、Cyclosorus 属を非常に大きな(ヒメシダ)属に取り込む見解や、Cyclosorus 属の方に他の属を取り込む見解などがあって、はっきりとしていないようです。
切手では種名はCyclosorus opulentusとされています。The Plant Listではこの種名が確認された種とされていますが、日本のYListでは、(サキミノホシダ)が標準で、Cyclosorus opulentusはその同義とされています。
またThe Plant ListではCyclosorus opulentusの同義としてNephrodium opulentumという別の属名も出てきて、こんがらがりそうですが、いずれにしてもまだ様々な見方がされているということでしょう。
もう一つ興味を持ったのは、その種名がCyclosorus opulentus (Kaulf.) Nakaikeとされていて、Nakaikeという日本人と思われる名前が登場していることです。これは、この植物がNakaike氏によってCyclosorus opulentus属に移されたということを示しているということを表すものだとされています。
このNakaike氏についてネットで調べてみましたら、中池敏之氏のことだろうということがわかりました。
ほかの情報では、1990年度 から 1993年度に 国立科学博物館の植物研究部 主任研究官をされていた方のようです。命名者に日本人のお名前が出てくると嬉しいものです。
写真です。
サキミノホシダ Cyclosorus opulentus


切手です。
サキミノホシダ Cyclosorus opulentus

2015年 セントビンセント・グレナディーン ユニオン島発行(シダ)
(お知らせです)
ミツマタを描いた切手が日本から発行されましたので、追加しました。これまでミツマタを描いた切手を見たことがありませんので、ひょっとしたら世界で最初のミツマタを描いた切手なのかもしれません。
日本の植物切手はありふれた植物ばっかり取り上げている、とブツブツ言っておりましたが、今回はよかったなあ・・です。
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2744.今日の植物(2227):ミクロビオタ
今日の植物は、ミクロビオタと言います。未登場の属は、ヒノキ科になりました。
ミクロビオタは、ヒノキ科 Microbiota 属(ミクロビオタ属)の植物で、この属に分類される種は切手に取り上げられているMicrobiota decussata種の1種だけという、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、このMicrobiota decussata種は、極東ロシアのSikhote-Alin(シホテアリニ)山脈の限られた地域の固有種だということです。
面白い情報がありました。
この種は1923年に発見されたのですが、当時のソビエト政府の方針でその情報は50年にわたって対外的に秘密とされていたのだそうです。なぜこの植物の発見が秘密にされる必要があったのか、ということについては情報はありませんでしたが・・
この種は、公園や庭園で常緑の樹木としてよく利用されているということです。乾燥や寒冷な気候にも強いところが買われたのだと思います。また葉は、冬季に褐色になり枯れたように見えるものもあるのだそうですが、それも春には再生するということです。
属名のMicrobiotaは、micro(小さな)+ Biotaから来ています。このBiotaはかつてBiota orientalis(現在はPlatycladus orientalis:コノテガシワ)とされていた近縁の植物のことだということです。
写真です。手元にありませんでしたので、ネットから借用しています。
ウスリーヒバ Microbiota decussata

●柔らかに広がっているところから、Siberian carpet cypressと呼ばれています。
切手です。和名ではウスリーヒバと呼ばれています。
ウスリーヒバ Microbiota decussata

2013年 ロシア発行(針葉樹の実)
●この切手は次のセットで発行されました。⇒切手植物図鑑
ミクロビオタは、ヒノキ科 Microbiota 属(ミクロビオタ属)の植物で、この属に分類される種は切手に取り上げられているMicrobiota decussata種の1種だけという、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、このMicrobiota decussata種は、極東ロシアのSikhote-Alin(シホテアリニ)山脈の限られた地域の固有種だということです。
面白い情報がありました。
この種は1923年に発見されたのですが、当時のソビエト政府の方針でその情報は50年にわたって対外的に秘密とされていたのだそうです。なぜこの植物の発見が秘密にされる必要があったのか、ということについては情報はありませんでしたが・・
この種は、公園や庭園で常緑の樹木としてよく利用されているということです。乾燥や寒冷な気候にも強いところが買われたのだと思います。また葉は、冬季に褐色になり枯れたように見えるものもあるのだそうですが、それも春には再生するということです。
属名のMicrobiotaは、micro(小さな)+ Biotaから来ています。このBiotaはかつてBiota orientalis(現在はPlatycladus orientalis:コノテガシワ)とされていた近縁の植物のことだということです。
写真です。手元にありませんでしたので、ネットから借用しています。
ウスリーヒバ Microbiota decussata


●柔らかに広がっているところから、Siberian carpet cypressと呼ばれています。
切手です。和名ではウスリーヒバと呼ばれています。
ウスリーヒバ Microbiota decussata

2013年 ロシア発行(針葉樹の実)
●この切手は次のセットで発行されました。⇒切手植物図鑑
2743.今日の植物(2226):パラキウム
今日の植物は、パラキウムと言います。前回のインドネシア発行のセットに含まれていた植物です。
パラキウムは、アカテツ科 Palaquium 属(パラキウム属)の植物で、The Plant Listには121の種名が挙げてありましたので、大きな属ということになります。
ウイキペディアの情報によりますと、Palaquium 属の植物は、インドから東南アジア、マレーシア、オーストラリアから太平洋西部の島嶼地域に分布しているということです。これらの分布地域の中でも、フィリピンおよびボルネオ島のマレーシア領の部分に多くみられるということです。
切手に描かれているPalaquium gutta種について情報がありました。それによりますと、この種は、40メートルにもなる高木で、なかなか有用な樹木のようです。
この木から採取されるGutta-percha(ガタパーチャ)と呼ばれる樹脂はゴム材として知られていて、特に水中で変質しないところから海底ケーブルの被膜として使われていたということです。この用途は、現在は高分子化合物にとって代わられたとのことですが、現在ではゴルフボールの外皮材として広く使われているそうです。
また、石鹸や蝋燭の材料にもなるということです。
写真です。切手に描かれているもう一つの種も一緒に掲載します。いずれも 手元にありませんでしたので、ネットから借用しています。
ガタパーチャノキ Palaquium gutta

パラキウム・ロストラツム Palaquium rostratum

切手です。
(左)ガタパーチャノキ Palaquium gutta
(右)パラキウム・ロストラツム Palaquium rostratum

2018年 マレーシア発行 2010年 インドネシア発行
(国立電信博物館) (地域の動植物)
●マレーシアの切手は次のセットで発行されました。⇒切手植物図鑑
最初、なぜこの植物が電信博物館の切手に描かれているのだろうか、と不思議に思っていたのですが、上記のようなことだと分かり納得したところです。
パラキウムは、アカテツ科 Palaquium 属(パラキウム属)の植物で、The Plant Listには121の種名が挙げてありましたので、大きな属ということになります。
ウイキペディアの情報によりますと、Palaquium 属の植物は、インドから東南アジア、マレーシア、オーストラリアから太平洋西部の島嶼地域に分布しているということです。これらの分布地域の中でも、フィリピンおよびボルネオ島のマレーシア領の部分に多くみられるということです。
切手に描かれているPalaquium gutta種について情報がありました。それによりますと、この種は、40メートルにもなる高木で、なかなか有用な樹木のようです。
この木から採取されるGutta-percha(ガタパーチャ)と呼ばれる樹脂はゴム材として知られていて、特に水中で変質しないところから海底ケーブルの被膜として使われていたということです。この用途は、現在は高分子化合物にとって代わられたとのことですが、現在ではゴルフボールの外皮材として広く使われているそうです。
また、石鹸や蝋燭の材料にもなるということです。
写真です。切手に描かれているもう一つの種も一緒に掲載します。いずれも 手元にありませんでしたので、ネットから借用しています。
ガタパーチャノキ Palaquium gutta


パラキウム・ロストラツム Palaquium rostratum


切手です。
(左)ガタパーチャノキ Palaquium gutta
(右)パラキウム・ロストラツム Palaquium rostratum


2018年 マレーシア発行 2010年 インドネシア発行
(国立電信博物館) (地域の動植物)
●マレーシアの切手は次のセットで発行されました。⇒切手植物図鑑
最初、なぜこの植物が電信博物館の切手に描かれているのだろうか、と不思議に思っていたのですが、上記のようなことだと分かり納得したところです。
2742.今日の植物(2225):ステレコカルプス
今日の植物は、ステレコカルプスといいます。
ステレコカルプスは、バンレイシ科 Stelechocarpus burahol属(ステレコカルプス属)の植物で、The Plant Listでは2つの種が挙げてあるだけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はインドシナからマレーシアの西部から中部に自生する植物だとされています。
切手に描かれているStelechocarpus burahol種について情報がありました。
それによりますと、この種は、若葉が緑になるまでに薄いピンクから赤色に変わり、街路樹として使われているということです。また、ジャワでは栽培されて果実が食用にされています。果実は、ココナッツやパパイヤに似た香りがして、この果実を食べると全身がバラやスミレの香りがするのだそうです。なんとも魅力的な植物のようです。そのようなところから、口臭防止にも使われるといった情報もありました。
また、材は耐久性があり建築用にも使われるようです。
写真です。これもネットから借用しております。
ステレコカルプス・ブラホル Stelechocarpus burahol

切手です。
ステレコカルプス・ブラホル Stelechocarpus burahol

2010年 インドネシア発行(地域の動植物)
●この切手は次のセットで発行されています。⇒切手植物図鑑
同じ趣旨のセットは2008、2009年にも発行されています。あまり馴染みのない植物も見ることができるセットになっています。
ステレコカルプスは、バンレイシ科 Stelechocarpus burahol属(ステレコカルプス属)の植物で、The Plant Listでは2つの種が挙げてあるだけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はインドシナからマレーシアの西部から中部に自生する植物だとされています。
切手に描かれているStelechocarpus burahol種について情報がありました。
それによりますと、この種は、若葉が緑になるまでに薄いピンクから赤色に変わり、街路樹として使われているということです。また、ジャワでは栽培されて果実が食用にされています。果実は、ココナッツやパパイヤに似た香りがして、この果実を食べると全身がバラやスミレの香りがするのだそうです。なんとも魅力的な植物のようです。そのようなところから、口臭防止にも使われるといった情報もありました。
また、材は耐久性があり建築用にも使われるようです。
写真です。これもネットから借用しております。
ステレコカルプス・ブラホル Stelechocarpus burahol


切手です。
ステレコカルプス・ブラホル Stelechocarpus burahol

2010年 インドネシア発行(地域の動植物)
●この切手は次のセットで発行されています。⇒切手植物図鑑
同じ趣旨のセットは2008、2009年にも発行されています。あまり馴染みのない植物も見ることができるセットになっています。
長谷園 鍋小物 小レンゲ(皿付)白釉
今日の植物は、オコウバカといいます。前回のコートジボワールから発行されたセットに含まれていた植物です。
オコウバカは、ビャクダン科 Okoubaka 属(オコウバカ属)の植物で、The Plant Listには2つの種が挙げてあるだけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、Okoubaka 属の植物は熱帯アフリカの西部および中部に自生する高木だということです。
この植物について最初に気になることはその属名オコウバカです。ウイキペディアにはその解説もありました。それによりますと、この属名はAnyin language(アニ語:コートジボワールを中心にガーナなどで使われている言語だそうです)で、「他の植物に悪影響を与える木」あるいは「死の木」というような意味合いを持った言葉から来ているのだそうです。
ウイキペディアには切手に描かれているOkoubaka aubrevillei種についも情報がありました。
それによりますと、この種はアフリカの西部および中央部の熱帯雨林に分布しており、知られているものでは最大の寄生樹木なのだそうです。
その寄生は半寄生と呼ばれるもので、他の樹木に寄生しながら自分でも光合成をするという特徴を持っています。寄生する相手の樹木として、Entandrophragma angolense(センダン科の植物でこの属は本ブログにも登場しています)やPericopsis elata(マメ科)、Pterygota macrocarpa(アオイ科)、Tieghemella heckelii(アカテツ科)(この3つの種はブログにも未登場です)など広く寄生しているようです。
この植物はマラリアなどの疾病に有効だとして民間では薬用に使われることもあるようですが、その効用については証明されてはいないとか。
写真です。ネットから借用しております。
オコウバカ・アウブレビレイ Okoubaka aubrevillei

切手です。
オコウバカ・アウブレビレイ Okoubaka aubrevillei

2005年 コートジボワール発行(絶滅危惧植物)
オコウバカは、ビャクダン科 Okoubaka 属(オコウバカ属)の植物で、The Plant Listには2つの種が挙げてあるだけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、Okoubaka 属の植物は熱帯アフリカの西部および中部に自生する高木だということです。
この植物について最初に気になることはその属名オコウバカです。ウイキペディアにはその解説もありました。それによりますと、この属名はAnyin language(アニ語:コートジボワールを中心にガーナなどで使われている言語だそうです)で、「他の植物に悪影響を与える木」あるいは「死の木」というような意味合いを持った言葉から来ているのだそうです。
ウイキペディアには切手に描かれているOkoubaka aubrevillei種についも情報がありました。
それによりますと、この種はアフリカの西部および中央部の熱帯雨林に分布しており、知られているものでは最大の寄生樹木なのだそうです。
その寄生は半寄生と呼ばれるもので、他の樹木に寄生しながら自分でも光合成をするという特徴を持っています。寄生する相手の樹木として、Entandrophragma angolense(センダン科の植物でこの属は本ブログにも登場しています)やPericopsis elata(マメ科)、Pterygota macrocarpa(アオイ科)、Tieghemella heckelii(アカテツ科)(この3つの種はブログにも未登場です)など広く寄生しているようです。
この植物はマラリアなどの疾病に有効だとして民間では薬用に使われることもあるようですが、その効用については証明されてはいないとか。
写真です。ネットから借用しております。
オコウバカ・アウブレビレイ Okoubaka aubrevillei


切手です。
オコウバカ・アウブレビレイ Okoubaka aubrevillei

2005年 コートジボワール発行(絶滅危惧植物)